パニック障害で雇用保険が貰えない? その1(第50話)

株価ボード

こうして暑い夏を過ごすのですが、こうも調子が上向く兆しが見えないと不安になるものです。退職してからすでに5カ月が経過しようとしています。このまま数年間は体調が悪いままなのかなと考えることが多くなりました。

ひょっとしたら一生治らないかも?とまで思うようになったのもこの頃です。もしそうでしたら生活に困りますので、なにかしら生活の支援を受けれないかと思案して、市役所に相談へ行こうかなと思いましたが、その前に雇用保険(失業保険)の手続きをしようと思い、ハローワークを訪問することにしました。

ハローワークで驚きの出来事

サラリーマン生活を長くしていましたから、雇用保険の事は名前程度は知っていましたが、まさか病気が原因で急に無職になるとは思いもしなかったので、雇用保険の知識はほとんど皆無でした。

ただ、自主退職(解雇や倒産以外の退職)だとすぐに雇用保険は貰えないとことは知っていましたので、退職後にハローワークを訪問たことは無かったのですが、貰えるお金があるのなら貰っちゃおう(笑)なんて軽い感じで、離職票を持って自転車で職業安定所を訪れたのです。

受付で用紙を頂いてササッと記入した後、相談員との面談があるそうです。時はリーマンショックの影響で日本中が不景気の時代です。職業安定所の中は大変な混雑で人で溢れかえっています。そして案の定、相談員との面談の待ち時間が異常に長いのです。

約1時間以上は待ちました。受付番号を呼ばれますので、建物の外にいると自分の順番を逃してしまうのであまり遠くには行けません。順番待ちという動作が苦手のパニック障害患者にとって、これは非常に苦痛な状況です。

まあ当然と言いますか、ここでも広場恐怖が発動ですね。ウロウロと建物内を歩き回ったり、パンフレットを手に取ったり、気を紛らわそうと努力しますが無駄のようです。仕方ないので精神安定剤を服用します。ゴックン。

やっと自分の順番です

さて、やっと自分の順番が来ました。促されるまま椅子に座ります。机を挟んで相談員の方が居られます。受付で頂いた用紙を手渡すと、応募予定の求人票をお願いしますと言われました。そこで私が「いや、自分は現在パニック障害という病気を患っているので働けません。
今日は雇用保険の受取の手続きだけで十分です。」と言いますと、相談員の方が「働く意志のない方に対しては、雇用保険は支給することができない規則となっています」とそっけなく応答します。「えっ?」 これでアウトです。

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