私は13年間の勤続でしたが、その間に3回ほど退職を願い出たことがあるのです。私は辞めたいと伝えたのですが留意されてしまい、ずるずると働いていたのですが今回は違います。先程事務所の中で救急車を待っている間に、心の中で決めていたことがありました。”もし生き残ったら仕事を辞めよう”。今ここで倒れてしまったら、とても我が人生悔いなしとは思えなかったからです。
何の迷いもなく携帯電話を手にとって社長へ直接電話です。プルプルプル・・・「おう、どうした?」、社長が電話に出ました。退職を願い出るときはとても恐ろしく感じてしまいます。社長はとても良い方で尊敬しているのですが、退職の話を切り出す瞬間は苦痛となります。しかし今回は違います。躊躇なく話を切り出します。
「実は先程倒れて、救急車で病院へ運ばれました。幸い体に異常は無いと診察されましたが、これを機にいろいろと思案したのですが退職したいという考えに至りましたので、今から1ヵ月後に退職いたします。」 ふう、ついに言いきってしまいました。社長は「詳しくは後日話を聞くよ」とおっしゃって、「それで良いか?」と言われるので、「明日、本社へお伺いします」と答えました。無事に通話を終了してほっとしました。
さて、パニック発作でついに救急車のお世話にまでなってしまいましたが、未だに病名が分かっていません。しかし、ついに病名が判明する瞬間がこれから数日後にやってくるのです。補足になりますが、以前大学病院で脳の検査をした時に処方されたけど、机の引き出しの中に仕舞い込んでいる薬のことを、閲覧者の皆さまは覚えておられるでしょうか?(第10話)。この薬がきっかけとなって、自分を苦しめている体調不良の原因を自分の手で見つけ出すことが出来たのです。
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