アメリカでの精神疾患(第4話)

アメリカの国旗

実際にパニック障害という病名が医療先進国アメリカで一般的に使われ始めたのもたしか1990年代になってからですし、初期の精神疾患の見極めは難しいのでしょう。パニック障害の研究そのものが、そんなに歴史が古いものではありません。ちなみに”Panic disorder” パニック・ディスオーダーといいます。

初期のパニック障害は自覚症状なし?

昔は精神疾患という言葉そのものがあまり普及しておらず、ノイローゼ、不安神経症、ノミの心臓といった言葉が私の子供のころは巷に氾濫していました。それくらい、「軽度の精神疾患の症状は自分でもわからないのです」。

では、ここらでごく初期の精神疾患パニック障害を考察してみましょう。今、当時を振り返ってみると病気の症状が初期の段階で、私の周囲の誰かに「ひょっとしたらパニック障害かも?」と指摘してもらえていたら、病気が悪化する前に心療内科にて適切な対処がとれたかもと考えることはあります。
たしか一度くらいは、ネットでうつ病を検索した記憶がありますが、私の場合、気分が沈み込むといった症状はなく、当時の私の知識の範囲内では、「自分が精神病なんてありえない~~~笑」って感じで、精神疾患を疑っていなかったことが病気の進行を進めたのだと思います。
ストレスの多い現代社会において社会人の方は精神疾患について、幅広く且つ深く勉強するのは必須の時代になってきたのではないでしょうか? もしくは会社の中で、定期的に徹底的に精神疾患についての勉強会やセミナーを開いて、社員のメンタル面での健康状態をチェックするのが必須だと思われます。
誰の目に見ても様子がおかしい状態になって、病院へ行ってもちょっと遅い気がします。そういえば、ご存知ですか? アメリカでは国民の33%が何かしらの精神安定剤を定期的に飲んでいることを。医療先進国のアメリカでは、精神疾患の予防策としてすでに投薬が始まっているのかもしれません。

もし早い段階で病名が分かっていれば?

私の場合、最終的に退職という形で、病気から逃れるという選択をしたのですが、もし、初期の段階で投薬治療を受けていれば、ひょっとしてどうなっていたでしょうか?
まあ、人生において「もし、あの時に、ああしていれば」を考えても過ぎ去った過去の判断の良しあしは、誰にも分からない訳です。しかしながら、自分の周囲にパニック障害に詳しい方が一人でもいて、私に助言を与えてくれていたらと思うことはたまにあります。
このブログをご覧になった方が、この病気についての知識が少しでも増えれば、ひょっとしたら周囲の方を違った未来に導けるかもしれません。

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