パニック発作を三段階にレベル分け(第5話)

微笑む女性

前回までは、まだ私自身がパニック障害という病気を全く認識していない時期のお話でした。これからは徐々にその病状が進んでいく過程、当時を振り返りながら、時にはそれに付随してお伝えしたい考え等も述べたいと思います。
その前に、パニック障害については、ウイキペディア等で検索すれば詳しく書いてありますので、そちらの記事もご参考にしながら、読み進めていただければと思います。私個人の見解等で記述しますので、間違った事はできるだけ書かないように注意しますが、説明不足の箇所があったり全てを羅列することができなく、省略して、、、等といった記述をする部分もあります。
読者の方が知りたい情報すべてを、このブログで網羅することは不可能ですのでご了承ください。ある一個人の経験をこと細かに記述することに、重点を置きたいと思います。

パニック発作を三段階にレベル分け

さて、パニック障害には代表的な症状として、パニック発作があります。私はこの発作をレベル分けしていまして、小発作、中発作、大発作と呼んでいます。私の経験上、極めて初期のころは小発作が中心で、時間の経過と共に中発作に見舞われるようになります。
①  小発作とはめまいや動悸などを伴いながら、今のこの状況から抜け出さないと大変なことになるといった恐怖感が頭の中で込み上げてきて、ひょっとしたら倒れるのではという考えが理性の全てを支配してしまう症状です。パニック障害患者の方には、基本中の基本でして、今更説明など要らないのですが、パニック発作未経験の方にたとえ話で説明するとこんな感じです。
例題: 激しい腹痛か激しい尿意の状態でトイレを既に数十分我慢していて、もう限界点はすでに一度通り越した。そのピンチはなんとか耐えたが次にくる便意もしくは尿意は恐らく、ほぼ間違いなく、確実に我慢できないだろう。恥も外聞もなくどこかへ駆け込んでトイレを借りないと、笑えない状況になりそうだ。そう思っている間に、ついに強烈な波が襲ってきている。このような状況の時、頭の中はトイレ以外なにも考えれない。その便意や尿意を恐怖感に置き換えてください。それが突然、なんの前触れもなく襲ってきます。
②  中発作とは恐怖感が襲ってきますが、気が狂いそうになるくらいの恐怖感です。現実感の喪失というか、とても冷静な状態を維持できずその恐怖感から逃れるために、他人に助けを求めたり、その場でうずくまったり、ひっくり返って寝転んだり、「うわあああ」とか奇声をあげながら突然先ほどまでの行動を取りやめてしまいます。周りの人が見たら何事だと思うような、信じられない行動や言動をしてしまい、「この人大丈夫か?」と周囲の人は思うでしょう。
③  大発作とはパニック障害患者が最も恐れる史上最高の恐怖感です。ほぼ、間違いなく救急車を呼んでくれと周囲の方にお願いするほど強烈なやつでして、それはもう、言葉では言い表せません。多種ある精神疾患の中でも、パニック障害の大発作は類稀なウルトラ級の恐怖感です。

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