ところが終着駅には程遠い状況なのでした。お話は引き続き退職前後の様子です。そんな訳でして、新居探しを始めました。のんびりと治療に専念できる環境の良い場所。東京都郊外で自然豊かな場所といえば、多摩川沿いですね。多摩川沿いにあるUR賃貸の部屋を借りることにしました。家賃は65,000円です。無職でこの金額は決して安くはないのですが、多少の蓄えもありますしなんとかなります。
この団地で最も気に入った点は、部屋を出て道路を横切ると目の前に食品スーパーがあることです。これで日々の生活には不自由しないはずです。そして、そのスーパーの隣には韓国系のキリスト教会がありました。私は無神論者ですが、数か月後にこの教会にちょっとの間通うことになるとは、この時は想像もしませんでした。
団地を出て、スーパーと逆の方角にある多摩川までは徒歩2分の距離です。河川敷の土手を越えれば目の前は多摩川とその河川敷が広がっています。この団地に決めた最大のポイントは、ここに一周1500メートルのジョギングコースがあったからです。サラリーマン時代に体重が70キロから86キロへと増加していたので、この無職期間を利用して減量に励もうと思った事が、この地を人生再出発の地と選んだ理由の一つです。
その結果、心療内科まではかなり遠くなってしまい、JRを乗り継いでの通院となってしまいますが、時間はたくさんありますから大丈夫です。14年間もの間、週一回休みのサラリーマン生活を過ごしたのですから、一年や二年間は無職で過ごしても罰は当たらないだろうというのが私の考えでした。
ついに退職となります
そして、ついに迎えることとなりました運命の日、2008年3月3日午後9時。14年間勤めた会社を退職する瞬間です。社員達は、ほんとに退職するのか未だに半信半疑のようですが、ホントなのです。特に送別会などは無く、普段の一日が終わるのと同じようにあっけない勤務最終日でした。
後任者へいろいろと説明をして、金庫の鍵や事業所のカギなどすべてを渡して、引き継ぎもすべて終了です。後任者の彼にとっては大変ではありますが、大きな人生のチャンスです。年商ウン億円の事業所の代表者として働く機会が巡ってきたのですから、ぜひそのチャンスを物にしてもらいたいという言葉を残して、会社を去りました。
しかし、不思議なものですね。高給ですが絶大なストレスを感じる職場を人生お金じゃないよと言いながら去る人と、その高給が魅力でその職位にチャレンジしたいと赴任してきた後輩。後輩が私のように健康を損なわないことを祈ります。
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