好印象 〇〇こころのクリニック その2(第36話)

背高い椅子

結局、診察は初診ということもあり約40分ほど時間を割いて貰えました。このあたりが理由で、心療内科は完全予約制になっており、特に初診の予約が取りづらいのです。私は先生にお礼を言って診察室を出たのでした。

「よかった。パニック障害という脳の機能障害が原因で体調不良が続いていたんだ。」
原因が分かったから、すぐに良くなるよね。そう思いながらお会計を待ちます。院内の長椅子には私以外に二人ほど待っていました。さすがに40分はちょっと長かったかな?なんて思いながらのお会計待ちです。
数分で受付から名前を呼ばれました。ウキウキしながらお金を払って、保険証とお釣りと真新しい診察券を受け取ります。「うん?診察券番号168」・・・ これって、この心療内科でのカルテ番号が168って事ですよね?つまり開院三週間で私以外に167人の患者さんがいるってことですよね?
いやいや、今日で開院一カ月になりますから、診察は火曜日から土曜日までの週5日だと、一日あたり新規患者さんは8名の計算です。このままだと、〇〇こころのクリニックも診察予約が取りづらい心療内科になってしまうのも時間の問題ですね。どこの心療内科も新規患者は週に数名程度だと推測しますので、この病院をこのタイミングで見つけることが出来たのは、非常に幸運でした。そんなことを考えながら帰路へつきました。

二つの心療内科の相違点

さて、前回、前々回の投稿で若干触れましたが、「〇〇駅前心療内科」と「〇〇こころのクリニック」では、明確な違いが二点ほどありまして、それが原因で私にとっては〇〇こころのクリニックが好印象となっているのですが、そのことを書きますね。

診察室へ入ると〇〇駅前心療内科の方は正面に大きな机があり、その向こう側に白衣を着た先生が座られていたのですが、その椅子が非常に大きな背もたれのある立派な椅子でして、患者の私が座る椅子はみすぼらしい丸椅子でした。医師と患者との間にも大きな机がある為、圧迫感というか、先生との距離感を遠く感じてしまい、それもあって詐欺と感じてしまったのかもしれません(第12話)

そして、〇〇こころのクリニックは診察室へ入ると左手に長い机があり、先生が奥側に座っていて患者は手前に座ります。先生も患者も全く同じタイプの椅子で背もたれがあります。先生と患者を遮る物はなく、親近感を持てました。先生も白衣を着ていません。この椅子と白衣が決め手となって、私は○○こころのクリニックにて治療を受けようと決心したのでした。

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