精神疾患パニック障害の体験記

パニック障害の発症から完治までを時系列で綴ったノンフィクションブログ。どうすれば良いかといったことを示唆するのではなく、純粋に筆者が体験した事例を時系列で記述しています。いろいろと悩みは多いと思いますが、参考事例としてお役に立てればと思います。

第51話~第60話

抗不安薬を服用開始後では最初の心療内科訪院(第60話)

ハリネズミ

さて、日付けは2008年9月16日、抗不安薬を服用開始後では最初の心療内科訪院となります。血液検査をした後は、先生と今後の治療法についての相談です。当面は精神安定剤を頓服としてお守り代わりに携帯しながら、現在10ミリグラムを服用中の抗不安薬を本日夜から20ミリグラムへ増量するというプランとなりました。20ミリグラムといいましても、10ミリグラムを二錠服用するのですけどね。

抗不安薬服用開始から5日目

抗不安薬を服用開始から5日目ですが、たしかにこの薬は私の脳内に対して、薬効を発揮していると感じることが出来ます。「ジワ~~」という感覚ですね。例えるなら氷が溶けて少しずつ水になっていくという感覚より、水が冷凍庫の中でゆっくりと氷になっていく感じですか?

健康になるという例えだと氷が溶けるとなるのでしょうが、脳内物質セロトニンがどうのこうのを例えると水が凍って氷になるほうが感覚的に適切に思えます。眠たい時にカフェインを含んだ飲み物を飲んで眠気と闘う経験は皆さんもあると思いますが、それに近い感じかもしれません。じゃあ、最初から眠気を例えに引用すればと思うかもしれませんが、そこは文才の無さ・・・・ご理解をお願いします。

ここ最近では抗不安薬が活躍しているので、パニック発作や予期不安、広場恐怖とは無縁と思われるかもしれませんが、そうではないのです。予期不安や広場恐怖は相変わらず生活に影を落としています。予期不安に我慢できずに精神安定剤を服用していますが、その容量を変えました。0.5ミリ錠の精神安定剤をアルミホイールの上で包丁で半分に切断して、0.25ミリの服用に減薬しています。

なぜアルミホイールの上かと言いますと、上手に割れずに細かな破片や微細な粉状になってしまうからです。形状は変わっても問題ありません。アルミホイールに残った破片の精神安定剤は自宅で使用します。さすがにアルミホイールの中の白い粉状の薬を外出先で服用すると、ちょっと他人が見たら怪しげな薬を使用していると勘違いされますからね。

精神安定剤依存症?

しかしまあ、現在の状況といいますと、完全に精神安定剤依存症です。精神安定剤が切れると、プリズンブレイクのマホーン状態になりますが、大丈夫なんでしょうかね?アメリカのテレビドラマ「プリズンブレイク」の登場人物でマホーンという名のFBI捜査官がいるのですが、彼もなにやら強烈な精神安定剤を使用しているという設定なのですが、禁断症状が苦しそうです。

精神安定剤はそのような怪しげな薬ではないので、幻覚や幻聴を引き起こすことはありませんが、依存を形成してしまうと連続服用から抜け出せなくなります。精神的に依存してしまうと言ったほうが適切かもしれません。具体的な表現をすれば、精神安定剤を服用することに対して抵抗感がなくなるというか、疑問を持たなくなります。

この夏の体調不良の原因の何割かはパニック障害というよりは精神安定剤の連続服用が原因ではと考え始めています。抗不安薬の服用で予期不安やパニック発作がある程度抑えることができるようになったら、精神安定剤の禁薬をしたほうがいいのかなと考え始めています。

ついに登場 新薬の抗不安薬 その4(第59話)

書類

本日は2008年9月12日、抗不安薬服用開始から4日目です。なんとなく抗不安薬の効果を感じてはいます。第46話の考察記事で書きましたが、精神安定剤が強力な攻撃力10で予期不安や広場恐怖を服用後10数分で完全に抑え込むのに対して、抗不安薬は攻撃力こそ弱いのですが24時間の連続攻撃ができます。

頭の中で「じわ~」と感じている時は、私の脳内で予期不安か広場恐怖が発生している瞬間だと思うのですが、それらの症状が以前のように暴走しなくなりつつあります。いい感じかなと思い始めてきました。こうなりますと、インターネットで抗不安薬のことを調べたり、脳内物質セロトニンのことを自分なりに研究したくなってきます。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬

選択的セロトニン再取り込み阻害薬とは、抗不安薬に付けられている薬の別名ですね。どのお薬にも薬効があるのですが、薬によって多種多様の作用の仕方があるそうです。消毒薬などは病原菌を直接退治する成分を含んでいたりしますよね。この抗不安薬に関しては、パニック障害がセロトニンの分泌低下が原因だと仮定して、セロトニンの分泌を促す作用をする薬として開発された・・・・のではありません。

セロトニンは脳内で分泌されるのですが、本来は神経伝達物質として神経と神経の間を移動しますが、その過程でセロトニンが脳内に吸収されてしまいます。その結果、脳内のセロトニンが減少してしまいますので、それを阻害するお薬ということになるのです。

このような仕組みというか、アプローチの仕方で抗不安薬は開発されたそうですが、これを考えた人は頭がいいのですね。ホントに関心してしまいます。しかし、得意のキーボード連打で抗不安薬に関しての記事を閲覧していくと、パニック障害の患者にとって、あまり好ましくない副作用の報告が多数あることにも気がつきます。

代表的な例だと体重の増加や不眠、性機能障害や吐き気、肝臓の機能障害などでしょうか?しかも薬効が表れるのは服用者の約半数と微妙な数字です。効果が無いと判断すれば中止をすぐに検討しなければなりませんが、医師曰く「効果が表れるまで数週間かかりますよ」とのことですので、私も暫くは様子を見るしかないのようです。

アメリカなどでは、「副作用のデメリット>薬の効果」という患者の価値判断で抗不安薬を拒絶する例も多いと聞きますので、手放しで抗不安薬の治療を受けることは避けた方が良いのかもしれません。私も服用期間中は定期的に血液検査を受けて肝機能のチェックを受けるそうなので、副作用に対して多少の不安はありますが、服用開始から4日目の今のところは抗不安薬に手ごたえを感じ始めています。

ついに登場 新薬の抗不安薬 その3(第58話)

林道

さて、時は2008年9月上旬のお話です。先日(9月9日の夜)から抗不安薬の服用を開始しました。一日一回10ミリグラムの服用からです。その翌日と翌々日は薬の効果など微塵も感じることはできずに体調は絶不調のままです。抗不安薬の効果を得ることが出来る人の割合は約50%程度なのですが、どうやら自分はその50%に入っていないのかな?そんなことを感じながらも一日一回の服用を続けます。

ん? なんかコツンと音が聞こえた!

パニック障害を患い始めてから約一年数カ月、下り坂を転げ落ちるように下落基調が続いていた体調不良の波。その下り坂をコロコロと転げ落ち続けていたのですが、なにかにぶつかったような感じです。

「コツン」

えっ? はっ? ん? 今日は9月12日です。朝起きてから夏の終わりの気配がする気候の中の早朝ジョギングに出かけます。この頃には私は10キロ程度は軽々と走れるようになっていました。パニック障害を患っていても肉体的には身長180センチ・体重70キロの健康優良児ですので体力はあります。ウオーキング中の中高年の方が1周1500メートルのジョギングコースをゆっくり歩いている横を、無職34歳の私がさっそうと追い抜いていきます。予期不安や広場恐怖がなければ健常者にしか見えませんので、他人が見たら元気な人に見えるかもしれませんが、それは外見だけの話。闘病生活二年目の精神疾患患者が完治を目指して懸命に走っているのですが、内面的にはパニック障害が治らなくてかなり落ち込んでいます。

ジョギング後はいつものように食品スーパーに買い物へ行ったり、大好きなインターネット閲覧を楽しんだりと普通の生活です。でも、今日はいつもと何かが違います。この一年数カ月は頭の中がぼんやりとしたり、予期不安や広場恐怖に支配されていたりの日々だったのですが、今日は「ジワ~~」としています。これは生まれて初めての感覚ですね。どのように表現すればいいのでしょうか?アニメ「北斗の拳」で例えるなら悲運の天才トキの言葉「激流を制するは静水」って感じですか?

何かが頭の中で走り出しそうなのですが、それが走り出さない。くしゃみが出そうだが出ない。しゃっくりが出そうだがなかなかでない。そのような感じなのです。うん?ひょっとしてこれが抗不安薬の効果なのか?本日で服用三日目ですが、いつもと何かが違います。絶好調とは言えませんが、予期不安や広場恐怖が脳内に姿を現しそうで現れない。そこに予期不安の影は見えているのだけれども、その姿は見えない。そのような感じです。じゃあ、初めからこの様に書けば「アニメの例えはいらないんじゃね?」と思われるかもしれませんが、それは・・・てへっ(笑)

ついに登場 新薬の抗不安薬 その2(第57話)

笑顔の女性

ちょっとお薬のお値段が異常に高いのですが?

先生にお礼を言って、トボトボと某ターミナル駅方面へ帰路につきました。駅までの道中に調剤薬局があるのですが、一カ月分のお薬を頂いてお会計をすると驚きました。なんと1万円ちかいのです。精神安定剤だけだと数千円でしたが、抗不安薬も同時に受け取るとこんな金額になってしまいます。2008年当時、抗不安薬は時代の最先端をいく新薬扱いですので非常に高価だったのです。驚きの価格は一錠が250円くらい。無職にはきつい出費ですが仕方ありません。薬局でのお会計の時も平静を装い「うむ、じゃあ一万円からお願いします」と諭吉さんを差し出したのですが、内心「うっそお、超高いんじゃね?」と心の中で叫んでしまいました。

精神疾患を患い退職してしまうと、生活が困窮するという他の方のブログなどを閲覧したことがありますが、自分が実際に同様の体験をするとは思いもしませんでした。お金がなければ働けばよいのですが、それができないのが精神疾患の辛い所です。無理をした結果が発病なのですから、ここで再度無理をしてしまっては治る病気も治りませんよね。幸いにも生活費に不自由していませんので、のんきに無職をしていますが、それでも治療薬に月々一万円はちょっとキツイですね。そんなことを考えながら帰りの電車に揺られて無事に帰宅です。

さて、2008年9月9日の夜から抗不安薬の服用を開始です。最初は10ミリから開始です。コップに水を入れてお薬もテーブルの上に準備しました。あとはゴックンするだけですが、テーブルの上の錠剤を前にして、いろいろな考えが頭の中を駆け巡ります。最近では自分が消滅してしまうような感覚など体調不良がひどくなっているので、この薬が効果を発揮してくれないと状況的に苦しくなります。

夏になってから精神安定剤の服用量が一日に4~5錠となっていますので、この副作用が体調に影響を与えているかもしれません。本来なら精神安定剤を禁薬しての抗不安薬服用へ移行したかったのですが、現在の状況で精神安定剤と永遠の別れはちょっと無理っぽいので、精神安定剤は頓服として服用を続ける前提で抗不安薬の開始となります。でわ、意を決して抗不安薬を飲みますね。ゴックン。

ついに登場 新薬の抗不安薬 その1(第56話)

ヤシの木

時は2008年9月9日、どうにもならない体調悪化に苦しむ中、担当の先生から別の薬を試してみようかと提案を受けました。実は〇〇こころのクリニックを訪問した初期の頃に、すでに同様のお話があったのですが、私の方がそれを拒絶していたのです。第53話の心理テストの結果をご覧になられると分かると思いますが、私は思い込んでしまうとしばらくの間は考え方を変えない性格ですので、抗不安薬に関しては使用を断っていたのです。

断っていた理由は二つほどあります。一つは私が薬に対してあまり良い印象を持っていないからです。風邪を引いた時に服用した抗生物質の副作用もしくはアレルギーのせいで全身にじんましんが出た経験があり、それ以来、薬に対して好意を持てなかったのです。 えっ? いつ頃の話?

てへ、5歳の時の出来事です(笑)

もうひとつの理由としては、自分は決して精神的に弱い訳ではなく、それを実証するためには抗不安薬の服用はしたくないと変に強がっていたからです。アニメ「機動戦士ガンダム」で例えるならセイラ・マスがカイ・シデンに言った言葉「それでも男ですか!軟弱者!」って感じなんですが、5歳の頃の出来事と理由のない強がりで抗不安薬の使用をためらっていたとは、なんとも軟弱者ですね。

ついに登場! 2008年当時の最先端新薬 抗不安薬

しかし、状況的にはどうにもならないので、先生には「うむ、そうしてくれ」と平然と答えましたが、内心ドッキドキです。インターネット上にある情報からの知識だと複数種類の抗不安薬があるのは知っていましたが、先生がどれを提案してくるのか不安だったのですが、サラッと「新薬の抗不安薬にしましょうか?」と言われました。「うむ、それでいいだろう」と答えたかは記憶にありませんが、「はあああ、ついに抗不安薬か・・・」と思った事は事実です。

先生からこの抗不安薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬は、服用後24時間以上も薬効が体内に蓄積されるタイプのお薬で、長期間の服用を前提とした薬ですと説明を受けました。つまり連続服用をすることにより体内に薬効が蓄積され続けて、効果を発揮するタイプの薬ということです。先生が「精神安定剤は一錠当たりが安い薬でしたが、この新薬の欠点は非常に高価なんだよね~」と言われました。そうはいっても、もうこのニュータイプの薬を試すしか方法はなさそうです。さらに先生が「抗不安薬は効果が出る人と出ない人が明確に分かれますので、確率的には50%で効果がでますよ」と説明をされました。要はパニック障害の原因が脳内物質セロトニンの分泌低下によるもので、その点に対して抗不安薬が効果を発揮する可能性は人によりけりということですね。なんとも微妙な50%です。
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