退職後の新生活スタート(第40話)

交番

無職の単調な日々

さて、単調な日々が始まりました。朝6:00頃に起床してジャージに着替えて、トコトコと多摩川まで歩いていきます。軽く柔軟体操をした後はウオーキング開始です。本来ならジョギングのはずですが、長年の不摂生でいきなり走るのは無理です。仕事のない朝にゆっくりと過ごすことが夢でしたが、まさか病気が原因で退職してその夢がこのような形で実現するとは一年前には想像もできなかったことです。
朝日を浴びながらのウオーキングは快適です。早朝独特のひんやりとした冷気の中で、いろいろと考え事をしながらの時間はとても充実しています。「ああ、幸せ。」 そう感じながらの生活が毎日これから訪れるのですから、パニック障害なんて簡単に治るよね?当然そう考えますよね?ところがどっこい、そうではなかったのです。働いている頃と同じような頻度で体調不良が続いたのです。いや、気のせいか以前より症状がひどくなっています。
働いている頃は、起床後二時間くらは予期不安はでなかったのですが、無職になってから既に幾度となく起床後一時間くらいで予期不安に襲われることがありました。ひどい時になると、ジョギングの最中に具合が悪くなって、ジョギングを早々に切り上げて河川敷の土手をよろめきながら登り、そのまま河川敷沿いの道路でひっくり返って仰向けで寝たことがありました。
その時は、親切な散歩途中の主婦の方が私のそばに20分くらい付き添ってくれて、恐怖感と闘う私を励まし続けてくれました。ジョギング中だったので、精神安定剤を持参しておらずかなり苦しい時間を経験しました。

常に持ち歩く精神安定剤と病気説明のメモ

この時以降から、私は二つの物を常に持ち歩くようになったのです。一つはプラスチックの小さなケースに入れた精神安定剤二錠です。そしてもう一つはパニック障害について説明しているメモです。パニック発作中に自分の状況を説明する余裕はとてもないので、メモを見せて周囲の方の理解を得る方法です。この習慣は現在でも続いています(2016年現在)。私のお財布の中には、9年前にパソコンと家庭用プリンターで作成した用紙が今でも入っています。
お願い
私は、精神疾患パニック障害の患者です。初めての場所や緊張をすると、精神的な発作が起きる病気です。救急車や警察は不要ですので、そっとしておいてください。今現在、発作が起こるような気がしているか、もしくは発作中なのですが、数十分から数時間で治まります。薬も所持していますので私のお願いを聞いて頂けませんか?ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
このようなメモを持っていないと、以前記事に書きましたように(投稿19回目・20回目)、突然突拍子もない行動を取ってしまうので、周囲の方が大変驚かれます。道路や歩道で仰向けに倒れているので、大騒ぎになったりするのです。その時にこのメモがあると、説明する手間も省けますし、路上で寝ていても警察を呼ばれたりしないので、トラブルを未然に防げるのです。

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