パニック中発作 その1(第13話)

仕事

さて、心療内科の受診が終わりましたが、相変わらず病名不明のまま、体調について思案するだけの日々が続いています。この頃になると、具合が悪くなる回数も数日おきに起こるようになり、どのような状況下でそうなるのかを模索するようになってきました。

パニック障害が仕事に影響する状況

ある日の出来事ですと、仕事関係の方が事業所を訪問されて、約1時間ほどで商談は終わったのですが、いつもは商談の後、近隣の駅まで車で送っていくのが慣例となっていましたが、商談終了が近づくにつれて体調が悪くなります。
車で駅まで往復約30分ほどですが、どうもその間に例の発作が発生するのではという予感といいますか、予期不安ですかね?そのような思いというか、感情というか、得体の知れない悪い予感らしきものが私の思考を支配し始めて、いつもは息抜きがてらに、意気揚々と送迎するのですが、とても気が進みません。
仕方ないので、事務員Aさんへ代打の要請です。事務員Aさんも「お疲れじゃないんですか?」と言葉を残して取引先の方と車で出て行きましたが、時間はまだ午前中ですよ。事務員Bさんに、コーヒーを淹れてもらって、世間話をしながら、気を紛らわそうとしますが、結局一時間くらいは悪い予感に支配され続けました。
とある日では、会社の車両保険関係をすべてお任せしている保険代理店Aさんが事業所に来られましたが、応接室でいろいろと雑談していると、具合が悪くなります。私的には好意を持っている方なので、苦手意識などないのですが、途中で具合が悪いと言って、私は公園へ散歩へ出かけました。あとは事務員さんと書類の手続きをして下さいと言い残してです。他人から見れば対応が悪いなと感じるのではないでしょうか?
長年の取引がある方ですから、私のことはよく存じているはずなので、私の印象が悪くなるようなことは無いと思いますが、初対面の方だと、確実にマイナスの印象を与えてしまいます。そのような訳で、初めての場所、初めてお会いする方との時間が、次第に苦痛となっていきます。これが広場恐怖という症状に当たりますかね?
体調悪化がすべて勤務時間内とは限りませんが、社会人の場合は、起きている時間の内、大半が勤務時間なのではないでしょうか? なので必然的に、勤務時間内においての予期発作や広場恐怖の経験が多くなり、この体調不良は仕事と関係しているのではないかと結びつけて考えるようになってしまいます。それでも、確証には至りませんので、どうにかごまかしながら社会生活を送るのですが、ついに強烈なのが襲ってきました。

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